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芝倉沢

ついにこの日が来た。
谷川を滑る為に数回足を運んだが、ことごとく天候不良で撤退・・・・・。
せいぜい天神尾根から西黒沢へしか滑ったことが無い。
「もうちょい上(奥)に行きたいなぁ」っていっつも思っていた。
そんな時にkei君からのメール。
「谷川やりませんか?」

日曜日、高坂SAに集合。メンバーはkei君、S君、そして自分の3人。
今日は1日天気が良さそうだ。
8時過ぎにロープウェイ降り場からハイク開始。
いきなりの急登はウォーミングアップどころじゃない。
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周りを見るとほとんどが登山者だ。板を背負っているのは数人。しかもボードは自分らだけ。

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天神尾根の難所を越えて

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いいペースで肩の小屋に到着。

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苗場山やかぐらもクッキリ。

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オキの耳。手前の雪庇が超デカい。

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最後の一ノ倉岳。ここでアイゼンに履き替える。

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一ノ倉岳の中盤の急登はアイゼンじゃないと怖い。スリップしたら谷底へ落ちてしまいそうになる。
しかしkei君は1回もアイゼンに履き替えないで登りきった。タフだね~。

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振り返ると谷川岳が荒々しくそびえ立っている。
めったに見れない景色なのでしばらく見入ってしまう。

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一ノ倉岳を登ると今度はなめらかな稜線が続く。
やっとドロップポイントに着いた。
この時点で6時間経っている。休憩しすぎ?(笑)

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普段被らないメットを被って、まず僕が滑る。
ちょっと茂倉岳方面にトラバースしてドロップ。
出だしは斜度もあり、快適なザラメだったが、それも束の間。いきなりのストップスノーへの変貌に体が前に飛ばされそうになった。

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ここからがデンジャラスポイント。広々としたバーンから一気に細くなる。デブリ祭りの予感がしてならない。
間隔をあけて滑る

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ハッキリ言って「超ドキドキ」
ボトムは所々デブリがジャマしてるし、極端に板が走らない。左側を見上げると今にも落ちてきそうな雪庇が見える。落ちてこないことを祈るだけ(笑)
ここは慎重に右側の斜面を滑るが、あまりにも板が走らないのでふくらはぎが爆発しそうになる。
所々セーフティーポイントで少し休憩しながら先を目指す。

もうほんとにデブリだらけ。

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デフリの量も多かったが、ボードでその上を通過できるくらい柔らかいデブリが多くて助かった。
あれをいちいち板を脱いで渡っていたらシンドイねー。

なんとか安全地帯まで滑って休憩にする

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ここからたらたら滑って巡視小屋から湯檜曽川沿いに歩いて帰る。
幽ノ沢と一ノ倉沢は雪で埋まっている所があったので歩いて渡れたが、マチガ沢は埋まっておらず一瞬悩む。スピードを要する徒渉になった。

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結果、若干ブーツが水没した・・・・・。

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結局ロープウェイ乗り場に着いたのは、登り始めてから10時間後だった。
時間的には相当遅いと思う(笑)
ま、でもパウダー狙いでもないし、天気も良かったしで登りはのんびりハイクだったしね。

今回芝倉沢を滑ったのはいい経験になった。
それまでのハイクもなかなか難しい所もあったしね。
なんてったって景色が壮大ですよ。さすが谷川岳。

でもデブリ祭りはもういいや。
kei君、S君お疲れさまでした。
by seven__three | 2009-04-16 22:19 | 雪山


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